機能的な家具だけの慎ましい空間になった過密都市の住宅内部

我が国が数年前から人口減少社会に突入しながら依然として地方から大都市部に人口移動が止まらず、大都市部の過密化がますます進んでいるように思います。恐らく地方においては人口減少によって店舗の閉鎖やバス便の減少等、買い物や交通機関が不便になったり高齢者が病院通いに1日かけて通院しなければならなくなり、日常生活の利便性が損なわれてやむを得ずに都市部へ移動する動きが出ているのではないでしょうか。地方に生活する人にとって都市部では居住環境が希望通りでなくても、交通機関が発達しているし、ショッピング街あるいは医療、金融や行政等の日常生活上必要な施設が揃っていてスムーズに行動出来るように映っているかもしれません。しかしながら、大都市部では多くの人が住宅として戸建やマンションなどに住んでいても土地代が高いことの影響が出て、地方に比べると隣り合わせでぎっしり建物が建つ地域にはるかにこじんまりした敷地の住宅で日々、目まぐるしい生活に明け暮れているのです。

従って、住宅内部には家具類を必要なだけ買い揃えるスペースがないので、サイズの大きめで見栄えの良い家具よりは小型で機能性を重視した家具の方が好まれているのです。子供用の2段ベッドや学習机とベッドの組み合わせあるいは不使用時に戸棚に折り込まれるテーブルセットなど空間の有効活用例には家具メーカー側の並々ならぬ工夫の傑作が多々ありますが、これは都市生活者の生活空間を少しでも活用したいと思う意向に沿うものだと思うのです。その点では、地方暮らしの方がはるかに住宅事情の良いことが明らかでしょう。地方では人口減少が激しくなる以前に行政が主体となって地域に点在する部落を数か所に集中させて日常生活のしやすい街づくりを本格化させて、大都市の密集化した住宅街とは異なる生活圏の再生を図るべきではないでしょうか。住宅にかける費用が都市生活者よりはるかに少なくて済む地方生活者が緑豊かな地帯で広い間取りの住宅に好みの家具を据え付けてゆったりと勉強したり、家族で団らんできれば健全な家庭を育むことができるのではないかと考えます。

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